「相も変わらず美味副うだな。」
「当たり前でい、こちとら牛なりに何十年も修行した身だ。」
そう、彼の姿は牛だ。
正確には彼は『バイソン系』の魔族らしい。
本名も素性も分からない謎の男だがその料理の腕は確か。
巨大な図体に恐れなければ良い料理を食べさせてもらえるだろう。
特にジパングの料理と文化を愛しており、それ故か波切と知り合ったらしい。
ちなみに日本料理以外も実は作れるそうだが・・・・・・。
暫く静寂が続く。
純粋な和の料理に会話等無粋。
静寂もまた味となる。
やがて波切は箸を置いた。
「馳走になった。復何れ来よう。」
「今日は早いんだな。」
「噫、総長に呼ばれて要るのでな。」
「御馳走様でした。」
「沿うか、復な。」
《お前等の会話文字自体が読めねーんですけど!》
場所は変わり某超有名ハンバーガーショップ。
奥の控え室に光魔とミルフィがいた。
「へえ・・・、ブラックメン全員が集まるんだ?」
「はい!全員は来ないとは思いますけど・・・。
特に二番隊隊長は・・・・・・。」
「でも良いの?そんなの私に話して?」
「良いんです、ミルフィさんは組織に属していませんし。
それにミルフィさんを私は信用してますから。」
「〜〜〜〜っ!
可愛いわねえ・・・。」
「えへへ・・・。」
頭を撫でられ光魔は照れた表情を見せる。