すぐ様横薙ぎに転換しようとするが・・・・・・。

 「嘗めてんのか・・・?
  水魔法『龍水牙突(アクア・ドラゴン(aqua dragon))』。」



 ドゴォン!!!



 「がっ・・・・・・!!」

 バルロクスはアークの右手から出た水龍によって壁まで吹っ飛ばされた。
 水龍分の水が後から圧して来るおまけ付きだ。

 「ぐ・・・・・・。
  ・・・魔法使いか・・・・・・!」

 「・・・・・・・・・・・・。
  高等水魔法『造化拘束−水−(ウォーストライトジャケット(water straitjacket))』。」

 「ぬ!?」

 一瞬青がバルロクスは包んだ。

 「・・・・・・何をした・・・?」

 「てめえで確かめろ。」

 「良かろう・・・。・・・・・・ぬううううううん!!
  ・・・・・・・・・・・・な、・・・何!?」

 炎が・・・・・・出ない。
 フルバトルフレイムの炎が出ない。

 「何故だ・・・!?」

 「水の中で炎は出ねえよ・・・!」

 「!」

 アークが言いながら突っ込んで来た。

 たまらず巨斧を振り回すが・・・・・・。

 「ぐあああああああああ!?」

 かわされ得物である黒き大剣で胸を斬られる。

 「弱え・・・・・・。」

 血の滴る大剣を舌舐め擦りしアークは呟く。