「ぐおおおおおおおおおおお!!!」

 「どわっ!」

 「は、速え!?」

 その巨躯に似あわずバルロクスの振る斧は凄まじい回転をしている。

 雷太と新太郎は避けるので精一杯だ。

 「ぐ・・・・・・!
  炎魔法『火球(ファイア・ボール(fire ball))』!!」

 「・・・・・・らあっ!」

 一瞬の隙をみて攻撃するも・・・・・・。

 「ぐおおおおおお!!」

 「うわっ!?
  ・・・ぜ、全然効いてねえ!?」

 「何なんだこいつ!?」

 バルロクスは地に足を叩きつけた。

 その力に地響きがおき揺れる。

 「うわっわっ・・・!?」

 動きが緩んだところを見計らい、巨斧が雷太に振り下ろされる。

 「うわ?!ま、待てっ!??」

 「雷太!?」



 ・ ・ ・ 。



 「・・・・・・あ、あれ?」

 何も来ない。

 雷太はゆっくりと目を開けた。

 巨斧が頭すれすれに寸止めされている。

 「・・・・・・・・・???」