・・・・・・・・・・・・が、

 「我流・・・・・・風蓮華。」

 「!?」



 ギイイィィィィィィィイン!!!!



 クロが一瞬で抜き胴の様に鎧騎士達を抜けた後、
 凄まじい量の斬撃が彼等を襲った。

 どうやら風抜けと同時に数多斬りつける技らしい。

 「・・・・・・・・・・・・・・・硬いな。」

 「其れだけが利点の鎧ですもの。
   尤も、電気に凄く弱いけどね・・・。
   貴方剣士故出せなさそうだから言っちゃうけど・・・。」


 「そうか・・・・・・。
  (・・・・・・本当は出来るんだがここは黙っておくか。)」

 《出来るんすか!?電気を刀で!!?》

 「まあどちらにしろ関係無い。
  その人形・・・・・・・・・斬る!」

 「・・・・・・・・・・・・行きなさい。」

 再び三体が向かってきた。
 今度は先程よりも速い。

 が、クロは瞬時に後ろに回る。

 「速いわね・・・・・・、一瞬見えなかった・・・。」

 そのまま二体を蹴り飛ばす。

 吹っ飛んだ二体は壁を次々と貫通していく。

 「そして脚力も凄い・・・・・・。
   あの脚の力故にあの速度が出るのかしら・・・?
   ・・・・・・・・・戻って来なさい・・・。・・・・・・・・・!?」


 クロは刀を鞘に納め構える。

 「我流・・・・・・風斬・雷。」

 居合い。

 輝夜姫は操ろうとするが反応しない。

 やがて真っ二つに割れ、鎧騎士は地に伏した。