正拳突き、手刀、回し蹴り、当身、裏拳、掌底。

 互いに当て当てられつつも攻撃をやめる様子は無い。

 「焔拳・・・・・・煌!!」

 「・・・・・・・・・!」

 鎧騎士の拳を吹っ飛ばし隙が出来た。

 「・・・玄武焔舞!!」

 拳と脚の連続攻撃で様々な箇所が焼かれ打たれる。

 「・・・・・・・・・どうだ・・・!?」

 「・・・・・・中々やるな。」

 鎧騎士は何事も無かったかの様に振り向いた。

 「ちぇっ・・・・・・、効かないのか。」

 「生憎この体は防火性でね。
  貴殿の炎は高温だが私には効果が無い。
  炎を出せる人間とは驚いたが、最早種切れかな?」

 「生憎諦めは悪いんだ俺は。
  ・・・・・・・・・別の手段で行く。」

 「構わんが・・・・・・私は待ってやる程鎧は良くない。
  ・・・・・・・・・行くぞ!」

 「うっ・・・!」

 怒涛の連続攻撃。

 鎧の重さと全身頑丈な点を活かし攻める攻める。

 新太郎は避けるのに必死だが、そう避け続けてもいられないだろう。

 「ぐっ・・・・・・!」

 案の定蹴りが脇腹に入った。

 鎧騎士の蹴りは重い、一撃で大ダメージだ。

 「一撃必殺・・・・・・覚悟!」

 「くっ・・・!」

 鎧騎士は倒れた新太郎に拳を全力で振り下ろした。

 「ぐっ・・・・・・ああああ!?」

 物凄い悲鳴が起こる。

 「ば、馬鹿な・・・!何だ今のは・・・!??」

 倒れたのは鎧騎士だ。
 新太郎といえばすでに立ち上がり目をぱちくりさせている。