「あっちは魔法も使えるのかよ・・・。
  って事はもちろんお前も・・・・・・。」

 「安心しろ、私は魔法は使えん。」

 「え、そうなの?
  ・・・・・・ってかそれ意外と大きなネタばらしじゃねえ?」

 「私は魔法ではなく体術面に重きを置かれている。
  貴殿みたところ格闘家と見た。
  ならば私で申し分無いはずだが。」

 「なる程ね、確かに申し分ないな。
  じゃあ・・・・・・・・・行くぜ!」

 再び両の拳が激突した。

 「一気に決める・・・!
  流星我流・・・・・・獅子狂破!!」

 新太郎の拳が瞬時に相手の四肢と胸を突いた。

 普通の相手なら確実に倒れるか動きが止まるが・・・・・・。

 「ぬん!」

 「ぐっ・・・!」

 鎧騎士は動じず正拳を突き出した。

 新太郎は避けきれず後ろに下がる。

 「私を例の鉄鎧と一緒にするな。
  そんなものより遥かに丈夫な金属の体だ。」

 「おまけに接点ずらして衝撃を分散しやがったな・・・。
  流石に只者じゃないってわけか・・・・・・。
  ならばっ!」

 「!?」

 新太郎の拳が勢い良く燃え出した。

 「特殊能力『フルバトルフレイム』・・・。
  行くぜ!」

 「甘い!」