「デュークさんそれあと何個あるんですか?」

 「大丈夫、結構持ってるよ。」

 「それならちょっと卑怯ですが、先方も心配ですし
  それを使ってこいつらを一気に――――

 「ムダ ダ ! ! !」

 「「!!?」」

 「タチアガレ タタカエ !
  面白くない、ちょっと真面目にいく・・・・・・。

 爆破された破片や拳で砕かれた四肢が宙に浮き、組み合わさっていく。

 「嘘でしょ・・・、あれから再生出来るの?」

 「しかも何か雰囲気が違いますよ・・・・・・?」

 やがて破片は組み合わさり二体の騎士になった。

 たっぷりと中身に鉄が詰まった、しかも素早さの変わらない騎士の誕生だ。

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「カカレッ!」

 鋼鉄騎士は一斉に駆け向かってきた。

 「僕、段々といらいらしてきたよ。」

 「奇遇ですね、僕もですよ。」

 「・・・・・・・・・・・・え?」

 「じゃ、ヴァン君は左をお願い。」

 そう言うとデュークは右の鋼鉄騎士へと駆けていった。

 鋼鉄騎士が剣を構えると同時にデュークは懐から小さな棒?を抜く。



 ブゥンッ・・・・・・ジュッ・・・!!



 二者は高速ですれ違った。

 デュークの服に軽い斬り込みが入る。

 と、鋼鉄騎士の上半身がゆっくりとずれ、地に落ちた。