辺り一面草原の中、縁側に腰掛ける。

 爽やかな日光は心地良く、鶯の声も美しい。

 「良い天気ね・・・・・・。」

 ゆっくりと月見草茶を飲む。
 特殊な様だが彼女の好物だ。

 ※月見草に毒は無くむしろ薬効がありますが真似しない様に。

 「美味しいのに・・・。」

 いえ・・・・・・。

 《ってか何ここ・・・。何このシリアスブレイク?》

 「御茶が美味しいわ・・・。」

 実にのどかだ、洞窟の中とは思えない。

 「・・・・・・貴方も飲む?」

 「ああ、一杯貰おうか。」

 クロは縁側にことわって座った。
 差し出されたお茶を暫く吹いてから飲む。

 「悪いな、俺は猫舌なんだ。
  中々に美味いな。」

 「有難う。
   ところで何をしに来たの?」


 「異質な壁を見つけたんでな、蹴破って入った。
  暫く歩いたらここの着いた仕様だ。」

 「沿う。」

 「この空間を創ったのはお前か?」

 「いいえ。
   私の仲間とだけ言っておくわ。」


 「そうか・・・・・・。
  ・・・・・・・・・珍しい物があるな。」

 クロは立ち上がり、前へと歩いていった。

 巨大な平べったい岩に、変な記号だか文字だかが書いてある。