「何だあ・・・・・・ここは?」

 雷太が訝しげな声を出した。

 「行き止まり・・・・・・でもなさそうだな。」

 雷太と新太郎はとある部屋に来ていた。

 先程より少し狭いぐらいの部屋で、奥の天井にはぽっかり穴が空いている。

 「まさか・・・・・・・・・飛べって事か?
  一本道で来たからここしかないと思うんだが・・・。」

 「う〜ん・・・・・・。
  ・・・・・・・・・ん?何だあれ?」

 良く見ると最奥に小さな球が置いてある。

 「あれか?・・・・・・通信機って?」

 「ああ、何かあるな。
  ・・・・・・形状とかしらないし、一応取っておくか。」

 二人は最奥へと歩いていく。

 ・・・・・・・・・が、



 ガシャアン!!!



 「うおおっ!?」

 「な、何だ・・・・・・!?」

 天井の穴から二体の鎧騎士が振って来た。

 ヴァン達と戦っている鎧騎士とは全く違う、立派な鎧を纏っている。

 「・・・・・・宝を守るボスキャラってやつか?」

 と、一体の鎧騎士が最奥の球を手につかんだ。

 「!?・・・・・・何を・・・!?」

 球を胸に当てると、みるみる内に鎧の中に吸い込まれていく。

 完全に吸い込まれると、鎧騎士は掌天井に手招きをした。

 「倒して奪うしかなさそうだな。」

 「面白え・・・・・・行くぜっ!!」