「ま、やるしかないな。」

 クロは刀を構えた。

 「ああ!」

 雷太と新太郎も構える。

 「あ〜、待った待った。」

 と、そこへヴァンが割って入った。

 「ここは何も言わずに僕に任せてよ。」

 「え!?」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「出来る限り早く先に進むべきでしょ?
  あくまでも目的は『通信機』を手に入れる事だし。
  それにもし逃げてもあいつらは追ってくると思うよ?」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「で、でもヴァンさん相手は多いですよ・・・?」

 「それなら僕も残ろうかな?」

 デュークが言った。

 「ヴァン君の言う通り早く進むべきだしね。
  まあ、任せておいてよ。」

 「そ、それなら俺も残って・・・。」

 新太郎も進み出た。

 「分かった。お前らに任せよう。
  行くぞ、雷太、新太郎。」

 「ええっ!?」