「やられたねえ。」
「右に同じく。」
デュークとヴァンが相槌を打つ。
「ん?どうかしたか?」
雷太や新太郎は気付いていないようだ。
「この洞窟は古いものと思っていたが・・・。
どうやらそれは大きな間違いだったらしい。」
「あ、ああそういう事か。
確かに綺麗だしな、随分と手入れされてるみたいだ。」
「いや、違う・・・・・・。」
「ん?」
「この洞窟・・・・・・機械仕掛けだ。」
「はい!?」
雷太が驚くと同時に正面で轟音が鳴り響いた。
ずっと向こうの正面の壁がゆっくりと上昇している。
「な、何このハイテク洞窟!?
ってか最早洞窟じゃねーぞこれ!?」
「部屋構造がおかしいのとと壁の材質が違うからもしやと思っていたが・・・。
まさかこのまでとはな・・・・・・。」
「本当に微かだけど機械音が響いていたしね。」
クロの言葉にデュークが続けた。
「さて、鬼が出るか蛇が出るか・・・・・・。」
その向こうにいたのは・・・・・・。
「鎧の騎士・・・?」
正面には武装した鎧の騎士が綺麗に並んでいた。
それも半端な数ではなく、何百という大隊列だ。
「テキ ワレ カクニン セリ !」
大将と思われる色の違う鎧が低い声で剣を向けた。