「「すげえええええええ!?」」

 二人は驚愕の声を上げた。

 水の町:デリュジャン。
 ここ程美しい町はそうそう無い。

 様々な色に光る水が空中に浮かび、
 女神像や虹、鳥の編隊など様々な形をつくっている。

 二人は他にも様々な物を見る。

 水山、水鉢、防水壁、消水器、水柱・・・。

 この町にもこの町にしかない特産品が多い。

 「しっかし・・・・・・初めて来たけど楽しいな。」

 羊羹水を食べながら新太郎が言った。

 どういう仕組みか分からないが、
 羊羹の味がする透明な水が皿に盛ってある。

 食べられる水は二人とも初めだ。

 「ああ、椎名さんって凄いな。」

 「約400年前になったとはいえ、
  殆ど自分の力でここまで町特有の産業を創ったんだからな。」

 「こりゃあ・・・・・・勝負は・・・。」

 「引き分けだな。」



 「明日行くのか?」

 デイハードがクロに聞いた。

 「ああ。」

 ここは火の町にあるデイハードの家。
 遊ぶ雷太達は放っておいて彼等は話しこんでいる。

 「でも間違いなくあっちには・・・。」

 「バレているだろうな。」

 椎名の言をクロが継いだ。

 「まあ良い、今回は真正面から突っ込む。」

 「お前が言う通りのやつがいるとしたら、
  ・・・・・・・・・・・・炎殺鬼牛は多少強えぞ?」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



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