「まあ、珍しい種だからな。
  ・・・・・・実際に見せた方が良いか・・・。」

 クロは言いながらカリスを見た。
 カリスは無言で頷く。

 「デューク、ちょっと普通の拳銃貸してくれ。」

 「・・・・・・?は〜い。」

 クロがデュークから拳銃を受け取る。

 「・・・・・・・・・・・・?
  (・・・・・・何をするんだ?)」

 その銃をクロはカリスに向けた。

 「ちょっ!?クロ!??」



 ドンッ!



 思いっきりカリスを撃ち抜いた。

 カリスの頭に大穴が開く。

 「く・・・・・・クロさん・・・!?」

 「え!?」

 撃たれたカリスの頭が銀灰色に変化し、
 即行で傷口が塞がり元に戻った。

 「ふう・・・・・・やっぱり気分が良いもんじゃないな。」

 「まあそう言うな。一番分かりやすい。」

 雷太と新太郎は開いた口が塞がらない。

 その顔を見てカリスが言う。

 「見て分かる通り、オレの体は液体金属なんだ。
  オレに物理攻撃と火は一切通じない。
  ・・・・・・分かったか、坊主共?」

 「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」」

 「どうだ?驚いたか?」

 クロが言う。

 「ただ、呼び出した用はこれだけじゃない。
  今からこいつの飼い主達が来るんで会わせようと思ってな。」

 液体金属の体を持つ猫カリス。
 彼の飼い主は一体何者なのだろうか?



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