何とか少々遅れただけで済んだ雷太。
氷雨にクロの家に案内してもらう。
「そういえば・・・・・・。」
雷太はさっきの会話を思い出して聞いた。
「時雨ちゃんが自分は短気だって言ってたけど・・・。
本当なのかな?どう見ても温厚なんだけど・・・・・・。」
「ああ、あの子は結構怒りっぽいんですよ?」
「え・・・・・・、マジ?」
「ええ、でも何も変わらないし、
傍目じゃ分からないんですけどね。
・・・・・・・・・・・・ただ・・・・・・。」
「・・・・・・?」
「本気で怒ると凄く危険ですけどね。」
「そ、そうなの・・・・・・。」
時雨は怒らせないようにしよう。
雷太は密かに心に誓った。
「あ、着きました。ここです雷太さん。」
「あ、有難う氷雨さん。」
礼を良い部屋に入る。
クロ、デューク、新太郎。
当然だが皆既に席に着いている。
皆もう雷太の遅刻に突っ込むのはやめたようだ。
・・・・・・この場で一人を除いては。
「早かったな雷太!
あと1時間は遅れると思ってたぜ?」
新太郎だ。
「う、うるせえ!」
「とりあえず座れ。」
クロに言われる。
いつものパターンだ。