やがて案内されて指定の部屋に入る。

 同時に中の者が声を掛けてきた。

 「よっ!久し振りやなあんさんら!」

 「ギンさん!お久し振りです。」

 「固っ苦しいなあ、ギンで良えわ。」

 「まあ二人とも座れ、役者は揃った。」

 クロに促されるまま二人は座る。

 部屋の中には二人以外に、デュークが座っている。
 先日の会合よりも随分と人数が厳選されているようだ。

 「さて、早速で悪いが話してもらおうかギン。
  果たして、お前が見つけた『面白い所』とはどこなのか?」

 「せやな。」

 そう言うとギンは大き目の地図を円卓に広げた。

 そしてある一点を指差す。

 「ここ、どこか知っとるか?」

 「ハニホヘト大陸・・・?」

 「中々に遠いところだな。」

 「どこここ〜?」

 「何や、誰も知らへんのか?」

 「・・・・・・・・・バルロクスの洞窟・・・?」

 皆が発言した新太郎の方を向いた。

 「おお、知っとったんか。博識やな♪」

 「いや、前に本で見た事があって・・・。」

 「どういう所か書いてたか?」

 「えっと・・・・・・確か・・・、
  有名な死刑囚『バルロクス』が死刑直前に逃亡し、
  逃げ込んだまま消えたのがこの洞窟だったとか・・・・・・。」

 「そっからはわいが説明したる。
  いや〜、博識なのが一人いて助かったわ♪」

 「ど、どうも・・・・・・。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・。
  (・・・・・・ち、ちくしょう・・・!)」

 《小猿ざまあwww》