その頃、ある大陸の広大な高地を男が1人歩いていた。
 その男は濃い青髪に約180cmの身長をもち、腰には刀を指している。

 ・・・・・・・・・男は立ち止まった。辺りを見回す。

 「・・・・・・しまった・・・迷ってしまった・・・。
  ずっとチャンポンチャン大陸の街中を歩いていたつもりだったのだが・・・。」

 周りには街も人影も一切見えない。

 「・・・ここはどこだ?サムスキー大陸か?
  ・・・・・・・・・それにしても・・・。」

 その男は目の前の一点を見つめた。

 「良い加減出てきたらどうなんだ?」

 「・・・へっへっへ・・・。
  バレていたか、流石は『清 慎一郎』・・・。」

 何もないところから下卑た笑い声が聞こえたかと思うと、
 清の目の前にかなり大勢の男が現れた。

 「・・・・・・多いな・・・。
  ところで、どうやって姿を消していたんだ?能力か?」

 「へっへっへ。
  俺達は組織もんじゃあねえんでな。能力なんて持ってねえ。
  なら何故俺達全員が姿を消していたか・・・・・・、その秘密はこれよ!!」

 男達の一人が懐から栄養ドリンクのようなものを取り出した。

 「つい先日『P&Y総合専門店』から発売された品。
  その名も『透明ドリンク:サ透ケ、隠れ身の術(防犯機能付き)』だ!
  防犯機能が付いてるから大した事は出来やしねえが、
  おかげで100人が100人てめえに近づく事が出来た。
  これでてめえの首に掛かった2億1600万いただきだぜ!」

 「・・・そうか・・・・・・・・・。
  ところでお前達に聞くが、ここは何大陸だ?」

 「ああ?・・・・・・まあ良い。
  冥土の土産に教えてやろう。ここはチャンポンチャン大陸だ。」

 「・・・・・・・・・・・・。
  (そうか・・・・・・やはりここはサムスキー大陸だったか・・・。)」

 《何で!?ここ本当にチャンポンチャンだぞ!?》

 「へっへっへ・・・さあて、そろそろ死んでもらおうか。」

 「・・・・・・・・・ああ、・・・最後に聞くがお前達は本当に100人なんだな?」

 「へっへっへ・・・・・・、ああきっかり100人だ。
  安心しろ、甚振らずすぐに息の根を止めてやるよ・・・!」

 「・・・・・・ああ、そちらこそ安心しろ。」

 「・・・・・・・・・あ!?」

 「・・・・・・2秒で終わる。」