「・・・・・・げげっ!?新太郎の懸賞金が3000万Rに上がってる!?
・・・・・・・・・おわっ!?俺300万Rのままじゃねえか!!?
お、俺IFP相手にあんな事したのに何故・・・・・・?」
「ははは、どうした?俺の10分の1の雷太君?」
「ぐっ・・・・・・!
(こ、この糞野郎が・・・!)」
「おい、もうそろそろ私情の話は良い加減にしておけ。」
見かねたクロがとうとう言った。
「は、はい・・・。」
「・・・・・・で、何か他に聞きたい事はあるか雷太?」
「・・・・・・う〜ん・・・、あ、そうだ・・・。
どうしてクロは『清 慎一郎』の事知ってたんだ?」
「ん?・・・ああ、それはもちろん、会った事があるからだ。」
「え!?会った事あんの!?どこで?」
「『世界組織和平会議(ヴィートラル)』だよ。」
「あ〜・・・・・・。」
『世界組織和平会議(ヴィートラル)』とは、世界政府が主催した組織同士の会合の事だ。
各々で代表者を決め指定の地にて話し合う、というものである。
世界政府は何とか戦争状態を静止しようとこれを企画したらしいが・・・・・・。
何分、世界帝国の残りかすな政府。組織が言う事を聞くはずも無く・・・。
3年前の『世界組織和平会議(ヴィートラル)』は大失敗に終わったという・・・。
「『天空地海闊轄』って・・・、
『世界組織和平会議(ヴィートラル)』に出てたんだ・・・。」
実際出ていない組織も多すぎた。
「どんなやつだった?」
「物静かで、冷静なやつだったな。
必要な時以外はしゃべらなかったが、その言は常に核心を突いていた。
それに、・・・・・・やつには統率者の才能が有るな。」
「へぇ〜・・・そうなんだ・・・・・・。」