「『謎の組織』は全くデータの取れない組織だから置いておくとして、
他の5つは上から強い順で並んでいる・・・・・・。
そしてうち『ブラックメン』だが、分類は皆知っての通り
『強大組織』に分類されている・・・・・・これをどう見る?」
「・・・・・・3番目かよ・・・。」
「世界政府の目は節穴としか思えませんね。」
「・・・右に同じ!」
雷太、新太郎、山崎が次々に言った。
「・・・・・・良い答えだ。
聞いておいてなんだが、まあそれは置いておけ。
・・・・・・で、最高ランクの『超巨大組織』なんだが、
このランクを持つ組織は現在4つある。
その中の一つを俺の独断と偏見で調べてみたんだが・・・、
・・・・・・・・・ある、恐ろしい事実が浮かび上がった・・・。」
「何です?」
「単刀直入に言おう。
『超巨大組織』クラスともなると、漁夫の利なんて戦法は全く通じない。」
「・・・・・・?どういう事だよクロ?」
「つまりだ、『超巨大組織』の幹部クラスともなると、
『普通組織』以下のランクの組織なら1人で潰せる。
・・・・・・・・・・・・それも無傷でな。」
「なっ・・・・・・!?」
「・・・・・・マジかよ・・・。」
「驚くのも無理は無い、ただそれ程強いやつ等が集まっているって事だ。
つまり結局、被害が生じない以上漁夫の利等は使えない。
巨大な組織同士が戦ったあともあるかもしれないが、
常識的に考えてそんなへまはせずに何らかの策があるはず。
・・・・・・では、最初の質問に戻ろう。
何故今どの組織も動いていないんだ・・・?
『普通組織』や『弱小組織』が多数残っているのにも関わらず・・・・・・。」
一瞬部屋に沈黙が下りた。
「・・・・・・さっぱり分からん・・・。」
「・・・・・・・・・右に同じ。」
「・・・全然分かんない、波切は?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。
(・・・今日のご飯何にしよう?)」
皆答えない。