「ったく・・・・・・、せっかく雷太も帰って来たってのに・・・・・・。」

 瞬は片手で頭を抱えながら言った。

 「・・・ん!!?雷太・・・!!?・・・・・・・・・!!!雷太ああああああああぁぁぁ!!!!」

 「!!はい――――!!?」

 雷太は驚いて返事をした。

 「いたのかお前!!!?」

 「いたよ!!」

 「燃気付いてなかったのか・・・・・・最初から雷太いたぜ。」

 「なに!!そんな前から!!?お、俺としたことが久し振りの再開に何たる醜態を!!!読者の評価もがた落ちだぜ!!!」

 燃は頭を抱えた。

 「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 瞬と雷太は違う思いで頭を抱えた。



 そろそろ勤務時間が迫ってきた。

 瞬が口を開く。

 「・・・・・・・・・さて、そろそろ時間だ。行くか。」

 「ああ!」

 「おお!!燃えるぜ!!!」

 「いや、燃えるな燃えるな。」

 二人が同時に突っ込む。



 やがて、雷太たちが定位置に着くとすぐに客が来た。

 「いらっしゃいま――――――

 「らっしゃい!!!」

 「・・・!!???」

 客は驚いて足を止めた。無理も無いだろう。こんな元気な挨拶は期待していない。

 そこを瞬が応対する。

 「どうも馬鹿がご迷惑をかけました。申し訳ありません。
  お客様こちらでお召し上がりですか?・・・・・・・・・でしたらこちらの席へどうぞ。」

 「・・・・・・・・・???・・・・・・?」

 常連はともかく、初めて来た客は最初絶対これに戸惑う。
 全く同じ顔に、それでいて正反対の性格に応対されるのだ。



 少しして、また客がやってきた。今日は客の入りがまばらなようだ。

 いつものように雷太が最初に声をかける。

 「いらっしゃいませ!・・・・・・っていいっ!??」

 入って来たのは何と・・・。

 「・・・?・・・・・・!!貴様!こんな所にいたのか!!」

 客は突然勢いよく背の日本刀を抜き放った。

 「うわっ!またかよっ!?」

 雷太も慌てて背のシルヴァトゥースを抜く。

 そう、彼(客)は・・・・・・・・・ラドクリフ・ランバージャックだ。