「そうかな?
  其の勝手に手に入った名声のおかげで私は好き勝手出来てる。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・。
  いや・・・、やっぱりそう良いもんじゃねえよ・・・・・・なっ!」

 「!?」

 柊は焼き鳥串をアシロに目掛け投げ放った。
 と、思いきや横を素通りし闇に消える。

 「ぎゃあ!」

 闇の中から声が聞こえた。
 わずかにざわめきが立つ。

 「面倒な奴等も寄って来るしな。」

 「100人ってところか?囲まれてるね。
  柊、話付けて来な。」

 「はいはい・・・。」



 「・・・・・・で、何だよてめえ等。
  ここは冴島の姐貴の店だ、用件言って別場所でやれ。」

 「何だこの餓鬼は?
  俺等はアシロ教授に用が有るんだ帰って寝てろ。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「それにな、俺等だってこんなボロ屋台、用は無えよ!!」

 一人が屋台の置き看板を蹴り倒した。



 ドゴォン!!!



 次の瞬間看板を蹴り倒した男は吹き飛んだ。
 壁を何枚も貫通する音が聞こえる。

 「なっ・・・!なっ・・・???」

 「てめえ等・・・、冴島の姐貴の店に手出しやがったな・・・。
  絶対に許さねえ、ぶっ飛ばす!!」



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