「此れは此れは、随分と威勢が良い若者だなって意味さあね。
  だが、首を突っ込むべきでは無かったなって意味さあね。」

 「てめえら良い大人が二人して何餓鬼襲ってんだ。
  このロリコン野郎共が、恥を知れ。
  あとその語尾恥ずかしくねえのかてめえは。」

 「勘違いしているが別にそいつに興味は無いって意味さあね。
  只まずい現場を見られたんで消すだけだって意味さあね。
  あと語尾は自由だし恥ずかしかったら今頃変えてるさって意味さあね。」

 「ふん、如何有れてめえらがこの餓鬼を襲っていたのは事実。
  首突っ込んだ以上は餓鬼だろうが知ったこっちゃねえな。」

 「良くやるね、正義の味方のつもりかって意味さあね?
  此の都市で『ジキルとハイド』に喧嘩売るとはって意味さあね。」

 「知った事か。
  来るなら来い、でなければさっさと逃げうおっ!?」

 「だ・れ・が・餓鬼だ君は!!」

 全く予想外の事態。
 男は助けたはずの少女に脳天を殴られた。
 その後綺麗に本の角でしこたま殴られる。

 「君には此れが御似合いだ。」

 その後風呂敷から取り出した霧吹きで
 これまたしこたま紫色の煙を吹きつけた後、動かない事を確認した。

 「ふう・・・・・・、全く・・・。」

 引く『って意味さあね』を尻目に額の汗を拭う。