〔いや、此処で言うより直接伝える方が良いだろう。
  ・・・・・・近い内に会う事は可能か?〕

 「・・・分かった、23日以内に会おう。
  ・・・・・・じゃあな、切るぞ。」



 プチッ



 「はあ・・・・・・会いたくねえなあ・・・。
  ・・・・・・!へえ、もう半径50mか、雷ちゃんってやっぱ足速いのな。」



 数秒後、雷太はD・Jを見つけた。
 息が切れていないのは流石と言うべきか。

 《むしろ生意気と言うべきか。》

 「あ!D・J!」

 「よっ!雷ちゃん、意外と速かったねえ?」

 「えっ!俺が来る事知ってたの!?」

 「うん、俺にはレーダー機能があるからね。」

 「へえ〜・・・で、何してんの?」

 「見ての通り芝刈りさ。
  今日は氷雨ちゃんが休みなんで、俺が頼まれたってわけ。」

 「そ、そうか・・・。
  そういえば今日氷雨さんいないんだ・・・。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 目に見えて元気がなくなりうな垂れる雷太。
 地雷を踏んだと思い、D・Jは慌てる。

 《こんなんだから皆にバレバレなんだよ・・・。》

 「ちょ、ちょっと今から休憩なんだけど、
  一緒にジュースでも飲む、雷ちゃん?」

 「ああ、うん・・・。」

 雷太はしおしおとそこらへんに座る。



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