「わっ!?」

 雷太はびっくりして離れる。

 「えへへ♪びっくりしました?」

 「・・・き、君は・・・・・・誰?」

 雷太の目の前にいるのは牛魔とは正反対の、
 青髪をヘアピンで留めた、可愛いショートカットの女の子だ。

 「私、『雷太様親衛隊』隊長の『青木 聖子』って言います。」

 「あ、どうも・・・・・・え!?君があいつらの隊長なの!?」

 そういえば牛魔王は自身を副隊長だと言っていた。

 「はい。先程はあの子達が失礼を致しました。」

 「いやいや、良いんだよ・・・。
  (失礼どころじゃねーけどこんなまともな子には怒れん・・・。)」

 《モテない癖に女誑しな小猿の誕生である。》

 「やかましい!
  しかし何故『雷太様親衛隊』とか・・・。」

 「ファンだからです!
  雷太様格好良いじゃないですか。」

 「そ、そうかな・・・。
  ってか『様』て・・・。」

 「嫌ですか?」

 「い、嫌じゃないけど・・・。」

 《・・・・・・・・・・・・・・・・・・。( ´дゝ`)》

 「あ、此れ名詞です。
  宜しく御願いします!」

 「あ、どうも・・・・・・。」