囲まれた雷太は、自分を囲んだ集団を見てショックを受けた。
はっきり言ってやばい。
パンチパーマにサングラスを掛け髭がもっさりと生えている女子高生や、
十字キー型の顔の形をした女子中学生、
そのまま一角ゴリラを連れてきたような荒ぶる女子高生がいっぱいいる・・・。
中でも極めつけなのは汚い金髪の髪を完全に逆立て、
顔を茶色に塗りたくり鼻に牛のような鼻輪を付けた
筋肉むきむきの巨大な女子高生が20人程いる事だ・・・・・・。
ちなみにもちろん全員学校の制服着用である。
《め、目が・・・これは地獄絵図か・・・?》
更に言うと、雷太を取り囲んでいない今だ門にいる人達は全員可愛い。
つまり、やばい人(?)達だけが雷太のところへ来たのである。
「う、うわ・・・・・・。
(何なんだよこいつら・・・?
まさか、万が一いや億が一にも俺のファンか!?
ってかこいつ等やばくね!?『奇怪生命体系魔族』とかか!?
ってこういう突っ込みは御前の役目だろうが、ユウ!!)」
《ケタケタケタケタケタケタケタケタ。》
「(笑うなー!!?
なんつー笑い方だそれ!?)」
やがて其の中の一人が一歩前に出てきた。
女の子らしくもじもじしている。
《・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。》
「あ、あの〜・・・。」
声を出した。
ドスの効いた非常に低い声だ・・・・・・。
「な、何かな?」
雷太は精一杯の爽やか笑顔で応戦する。
《応戦!?》
「ゎたしたちぃ〜、
『雷太様親衛隊』の者なぁんですけぇど〜、グヒヒ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
《・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。》
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ええ――――――!!!!???」
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