「はは〜ん?其の見るからに怪しい服・・・・・・。
  さてはおらと同じ事をしようとしてるな?」

 「・・・・・・・・・・・・・・・何をしている・・・・・・。」

 暗え奴だなーとは思いながらも、おらはこいつに説明をした。
 ちょっと深く話し過ぎた気もすんけど、
 まあこいつは裏の闇に生きる男、口はきっと堅いべ。

 ただ、直前で先にやられたら困る。

 「おらがやるだよ!
  先に見つけたんはおらだかんな!?」

 気強く念押しし、スコープから外をみた。
 急いで話したのでギリギリだけんど狙える。

 引き金に手を置く・・・。
 震えが凄かったけんど、母ちゃんとちび達を思い出したら引っ込んだ。

 呼吸を整える、・・・・・・・引き金を・・・引――――――

 「・・・・・・・・・・・・・・・おい・・・・・・。」

 小さく肩を叩かれ、おらは頭のたががぶっ飛んだ。

 「なんだべ!?此れ以上邪魔するならおめえだって・・・!!」

 「・・・・・・・・・・・・悪いな・・・・・・・・・。」

 「・・・・・・・・・え?」



 ドッ・・・!





  ←いっこ前へ

  ←小説選択へ。