『そうか、まあそれは良いんだが
  今日の昼頃に家に来れるか?会わせたいやつがいる。』

 「別に良いけど・・・・・・誰だ?」

 『来れば分かる。
  あと今日は氷雨休み取ってるから自力で部屋まで来いよ?』

 「・・・え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙―――!!!?
  (行く意味が99%無くなってしまう!??)」

 《いやあるだろ・・・。そこまでかよ・・・・・・。》

 『どうした?』

 「・・・・・・・・・・・・いや、なんでもない・・・・・・。」

 『?・・・そうか?
  ・・・・・・あと雷太、一つだけ言っておく。』

 「何だ?」

 『ちょっと今日の客人は特別なんでな。
  今日はいつもの『ふにゃあほ雷太』ではなく、
  『強大組織:ブラックメン副総長 龍 雷太』として来てほしい。』

 「あ、ああ・・・・・・。(・・・ふにゃあほ!?)」

 とはいえ流石に雷太も何かを感じたのであろう。

 「分かった。」

 しっかりとした声で返事をし、携帯を切った。

 《ふにゃあほ・・・ぴったりすぎるぜクロさん!》

 「やかましい!」



 やがて朝食を食べ終わると、雷太は席を立った。

 「ごちそうさまでした、美味しかったよありがとう。
  ・・・・・・さて、飯食ったし行って来るよ。」

 「・・・?もういくんですかぁ〜?」

 「いや、クロのところじゃなくてさ、図書館に行こうと思って。
  本当はもう嫌なほど読んだんだけど、ちょっと気になる事があってね。」

 《また遅刻か・・・・・・。》

 「いや決めつけんな!まだ朝だぞ!?」

 「じゃあ、いってらっしゃ〜い♪」

 「うん、夜には帰るからね。」

 そして雷太は家を出た。
 朝ながら陽光がさんさんと降り注いでいる。

 「今日も清々しい、いい天気だなあ。」

 雷太はとてもキリっとした顔で歩き出した。



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