彼の名は『波切 八郎』。
 ブラックメンの一番隊隊長であり、凄腕の剣士だ。
 その剣の腕は神業とも呼ばれ、
 ブラックメン隊長の中でも強さが一頭抜きんでているらしい。
 ジパングを非常に愛する古風な男で、噂では日本という言葉は彼が作ったらしい。
 ちなみに色々と正反対だが、山崎と心友である。



 《こいつの言葉が読めなくても恥じゃないから皆気にするなよな?》

 「どうも〜、お久しっす!♪」

 今度は金髪の男が明るく言った。



 彼の名は『山崎 達次』。
 ブラックメンの八番隊隊長であり、波切と同じく剣士だ。
 波切程とは行かないが、その剣は凄腕らしい。
 ジパング出身ながら他大陸の文化などを愛する今時の男だ。
 ちなみに色々と正反対だが、波切と心友である。



 「ようやく来たか、少し遅かったな?」

 この二人は当然住居は違えど、
 『陽気な街:エクセス』の隣にある『商業都市:アール』に住んでいる。

 本来なら招集を受けた次の日に来てもおかしくなかったのだ。

 「う〜ん、ちょっと色々ありましてね、すみません。」

 「至極申し訳も御座いませぬ。」

 「まあいい・・・。
  雷太達も来させよう、ついでに挨拶すると良い。」

 「良え、有難う御座います。」

 「どうもです。
  僕らも早く雷太さん達に会いたいですし。」

 その答を聞くと、クロは携帯を手に取った。



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