氷雨と雷太は、応接間No.7に着いた。

 「ここです。もうお二人とも来ていらっしゃいますよ。」

 「へぇ〜。(・・・キラーン・・・ふっふっふ・・・。)」

 氷雨はドアを開けた。

 応接間No.7は広い。少なくとも50畳分の広さはあるだろう。

 その中のソファーの1つに、2人の男が座っている。

 2人とも金髪だが、背丈が全く違う。

 その2人の内、背丈の低い方が、雷太達に気付いたらしく――――――

 「・・・・・・・・・!!!」

 ――――――驚きの余り立ち上がった。

 雷太も足を止める。

 2人は驚きの顔で見つめ合っている。

 彼らは同時に言った。

 「し・・・んたろう・・・?」

 「ら・・・いた・・・?」

 親友の3年ぶりの再会である。

 2人は同時に駆け出した。

 「しんたろ〜〜〜う。
  人体魔法『力上乗せ(パワー・ドープ(power dope))』。」

 一瞬、雷太の右腕が赤く光った。

 「ら〜いた〜〜。」

 新太郎は右腕に力をこめ、拳を硬く握る。



 2人は、今にも抱き合うように、ゆっくりとまるでメルヘンチックに近づいた。

 「・・・・・・死ねコラァッ!!!!」



 ドグシャッ



 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 お互いの顔に、きれいにクロスカウンターが入った。