「やった・・・!・・・・・・!?」

 血が出ない。
 超自然系ではなく、人間の肉の感触なのに。

 ウインターは笑っている。

 「うふふ・・・・・・、一人・・・死んじゃった・・・♪」

 「!??・・・・・・う、ああ・・・!???」

 突き刺したセンの腕から次第に、ぼろぼろと崩れ始めている。

 「い、嫌だ・・・死にたくない・・・死にたくない・・・。」

 崩れていくセンを、ウインターはうっとりと見つめている。

 「良か・・・っ・・・・・・たわね・・・救われて・・・。
  ばい・・・ば・・・・・・い、・・・・・・名・・・前忘れちゃ・・・った・・・・・・。」

 センは完全に崩れ、骨の塵となり死んだ。

 ウインターはもういない。

 その塵の元には、六文銭が・・・・・・。



 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「これが組織所属者が負けるという事だ・・・。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「君も、次は無いと思ったほうが良い。
  心する事だよ、エイジニアス・ウィンスコット・・・。」

 「・・・・・・ああ。」

 大自然の王:PSY

 ブラックメンは彼らに完全にマークされた。

 長い停滞の後、組織大戦は次第に表立って来ている・・・・・・。



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