「・・・・・・・・・いいかげんにしなさい・・・。」

 真守は懐から何かを取り出した。
 薄い透明な・・・・・・オレンジ色の板・・・?

 「・・・・・・て、てめえ!?」

 エイジニアスの声に反応したように、
 板はガラスが割れるような音と共に砕け散った。

 粉々なのでどこにいったのかさっぱり見えない。

 ・・・・・・・・・が。

 「・・・・・・・・・!?(何だ?今のは・・・・・・え!?)」

 雷太が動こうとした時、
 雷太の頬に一寸の斬り傷が出来た。

 「・・・能力開放・・・『壁−バシュティクカ−』・・・・・・。
  少しでも動けば今貴方達は真っ二つよ・・・・・・。
  魔法詠唱の為に口を開いてもね・・・・・・・・・。」

 「・・・・・・・・・。(くっ・・・・・・!)」

 流石にこれでは動く事は出来ない。

 「・・・帰るわよ・・・エイジニアス・・・・・・。」

 エイジニアスは動かない。
 真守の技は光線も斬れるのだろうか・・・?

 「誰が・・・てめえの命令なんざ・・・・・・。」

 「私の命令じゃないわ・・・・・・。
  ・・・・・・『光』(ひかり)の命令よ・・・・・・。」

 「・・・・・・・・・。(・・・『光』・・・・・・?)」

 『光』・・・彼らの組織の中の上の存在だろうか・・・?

 エイジニアスは舌打ちをした。

 「ちっ・・・・・・・・・・・・。」

 真守とエイジニアスは浮いていく。

 と、倒れたセンも浮いているようだ・・・。
 これも真守の力なのだろうか・・・・・・。

 「さようなら・・・・・・龍 雷太・・・。」

 そう言うと同時に彼ら三人は一瞬で消えた・・・・・・。

 「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 雷太は拳を握り締めた・・・。



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