第66話 “光線VS.鳴神鳥Ver.1”


 センはゆっくりと立ち上がった。

 腕が殆ど再生しない。
 骨は炎や酸が弱点、新太郎の特殊能力『フルバトルフレイム』・・・。

 「・・・・・・・・・(くっ・・・・・・・・・)。」

 センは心の中で毒気づいた。

 新太郎は口を開く。

 「お前の弱点は火。
  予想だったが今の攻撃で確信した。
  悪いが俺の勝ちだ。今なら殺しはしない。」

 「・・・・・・・・・。
  敵に情けですか・・・・・・・・・。」



 ジャキン!



 「!」

 センの右手が刀の形状に変化した。

 「悪いですが、・・・うちの組織は甘くないんですよ・・・・・・。
  あなたの組織のように・・・負けても生かされるほど・・・・・・。」

 「・・・・・・・・・・・・。」

 センの右手が見る見るうちに鋭く、白くなっていく。

 体中の力を右手に集中しているらしい。