「2対3か・・・・・・。」

 雷太と新太郎の顔に冷や汗が流れる。

 「いいえ、私は戦わないわ。」

 白髪の女が言った。

 「そういうこった、2対2だ。
  真守は手出しはしねえ、絶対にな。」

 真守と呼ばれた白髪の女は無言で後ろに下がった。

 「さて、御託は結構沢山だ。
  そろそろ戦ろうぜ?・・・・・・ただな・・・。」

 エイジニアスは右腕を振りかぶった。

 「!!」

 雷太と新太郎は再び真逆方向に地を蹴った。



 ゴォウ!



 エイジニアスの右腕から炎が噴出し、砂地に壁を引いた。

 「タッグなんつーのは嫌えなんだ。
  呉越同舟は構わねえが協力なんざ真っ平御免だ。」

 「・・・そういう事です。
  行きますよ?乾 新太郎さん・・・・・・。」

 雷太VS.エイジニアス

 新太郎VS.セン

 その形が作られた。

 「あ〜・・・三日も空で待たせやがって。
  体バッキバキだぜ〜・・・。」

 エイジニアスは背伸びをした。

 「・・・・・・じゃあ、戦ろうぜ?
  ぶっ殺してやるよ。」

 「・・・・・・・・・・・・。」

 雷太は静かに構えた。



  ←今回の一枚(おまけ)。

  ←いっこ前へ。

  ←小説選択へ。