魔法都市:ルーン・シエイア。

 その天が紅く燃ゆる。

 聞こえるは悲鳴。逃げ惑う人々。

 「くっ・・・くくくくく・・・。
  フハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」

 天空から見下ろすは、欲望の支配者。

 その名はクライヴ・キーファー。

 二匹の巨大な黒龍を傍に従え、都市を襲う。

 「・・・・・・焼きつくせ。」

 命に応じ黒炎を吹きまくる黒龍。

 黒炎は消える事なく都市を焼き尽くす。



 「くそっ!零魔導士や第一級魔導士はまだか!?」

 抵抗は常識。
 相手がいかに強大であろうと、しないに越したことはない。

 「今市長が市民を避難させているが火の回りが早え!!」

 「俺達じゃいつまでもつか・・・・・・!?」

 「もつ?・・・何を馬鹿なことを・・・。」

 三人を見下ろしながらクライヴが笑う。

 「貴様等は、ここで、・・・・・・死ぬんだよ!フハハハハハハハ!!!」

 挑発の言葉に憤怒し三人は構える。