彼は本を呼んでいる。

 呼んでいる本の題名、

 『ジョー・ディヴィルの本:龍竜人の歴史』

 と、彼は誰かの声に気付いた。

 目を向けると、よく知った小さな女の子と、
 オレンジ色の髪をした赤鉢巻の青年が話している。

 「・・・・・・・・・彼か・・・。」

 そうつぶやくと、彼は席を立った。







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