「嘘・・・だろ・・・・・・?」

 雷太はあぜんとした。

 「・・・・・・事実や。」

 そう言ったのは、一人の男。
 『タイガー・イエロー』の短髪。ラフな服装。
 クロぐらいの背。髪の色に似ている薄飴色の眼鏡。その向こうには虎のような目。
 世界を知る情報屋:虎眼 ギン。

 「あんさん・・・ほんま大変な事したなあ。」

 その部屋にいるのは4人。
 クロ、雷太、ヴァン、ギン。

 「まあ、事実だ。」

 クロは煙草を吸いながら言った。

 「ヴァン、お前は出したか?」

 「うん、もうとっくに。」

 ヴァンが明るく答えた。

 「いいか、雷太。理由はどうあれ、世界が動いた。
  これは戦争だ。そして絶好の好機でもある。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「我が『ブラックメン』もヴァンの『メタルガーディアンズ』も動く。
  『隊長達』も、既に連絡を取った。
  ・・・・・・『全員来い』ってな。」

 「・・・・・・!!」

 雷太は驚いた。しかし、同時に覚悟を決めた。

 「目指すは『世界の統轄者(レイン・ルーラー)』だ。」

 煙が舞う。クロは微笑った。

 「喧嘩売ってやろうじゃねえか、『世界』によ。」



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