第34話 “不死鳥対後月”



 あの野郎が目覚めやがった。

 くだらねえ、そのまま死んじまえばいいものを。

 そうすれば、俺に殺されずにすむのに。

 まあいい。目覚めたなら目覚めただ。

 それ以上の力で、ぶっ殺してくれる。





 所詮あいつは、俺には敵わない。

 この世を見れば、一目瞭然。

 いずれ、やつは後悔するだろう。

 ああ、この世界じゃなかったらよかった・・・と。

 そうすれば、

 俺に殺されずにすむのに。

 そして俺はあの女を手にする。

 あの女の全ては俺のものだ。

 ・・・フフフ・・・ハハハ・・・、

 ハ――――ハッハッハッハッハ!!!!






 by.アーク