瓦礫の中、雷太は埋まり倒れている。
「・・・・・・・・・。(あ〜・・・ちくしょうあの野郎・・・とどめに20発も入れやがった・・・・・・。)」
雷太は足に力を入れる。
全く動かない。
「・・・・・・・・・。
(・・・駄目か・・・・・・。
・・・・・・体もバッキバキ・・・いや、滅茶苦茶だな・・・・・・。)」
気を抜けば意識が飛びそうだ。
むしろ、即死でないのが奇跡に近い。
「・・・・・・・・・。
(・・・ごめん、クロ。
・・・・・・ごめん、秋水さん。・・・・・・俺、約束破るわ。)」
雷太は静かに眼を閉じた。
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