ここは先程のIFPの部屋。

 テレビを消したエシが気持ちよさそうに背伸びをする。

 「ん〜〜〜♪・・・・・・ラドちゃん弱いねえ♪」

 ラドクリフはがっくりしている。

 「エシさんが強すぎるんですよ・・・・・・。(さ、最弱キャラにも勝てなかった・・・。)」

 ポンは既に準備万端だ。

 「さて、そろそろ基地の修復部隊を呼ぶか。」

 「そうだね。どうせだいぶ壊れてるよ。」

 ラドクリフは笑う。

 「これであの龍 雷太も終わりですね。」

 その言葉を聞いた、二人の動きがぴたりと止まった。

 「・・・・・・・・・何を言っているんだ?」

 静寂の後ポンがラドクリフに聞いた。

 ラドクリフは慌てて答える。

 「・・・え?だって、御二人には分かっているんでしょう?
  神谷大佐が勝つって・・・・・・。」

 「ああ〜、言ったねぇ。勝つのは決まってるって。」

 エシはそう言った後にラドクリフに顔を向けた。
 ただ、眼光は見えない。彼は機械性のアイマスクを被っている。

 「神谷っちが『あそこで』勝てるわけないじゃん。
  龍 雷太とかいうあの魔導士めっちゃ強いぜ〜。」

 「その通り、あいつに勝てるのは少なくとも少将以上だな。
  たった一階級しか違わないが、大佐より下では無理だろう。
  神谷は実際かなり強いが、何分場が悪すぎる。」

 「・・・え・・・・・・ええ!??」