第3話 “運命−恋−”
運命――――――
あなたは、運命というものを信じるか?
この問いに、大抵の人はとっさには答えられない。
また、答えによっても様々で、信じている人もいれば、信じていない人もいるし。
中には自分に都合の良い運命だけを肯定したり、運命にすべてを捧げている人もいる。
正に十人十色。これだけ答えが分かれる質問もまた珍しい。
私は、運命肯定派である。
それは何であれ、全ての運命は絡み合い、交差している。
もちろん交差しているからには、どの道へも行く事ができ、それ次第で未来は変わる。
私はそう信じたい。
また、運命にはそれこそ様々な種類がある。
その中で最もポピュラーなのは『出会い』と『別れ』であろうか。
人は出会いと別れを繰り返す生き物ではあるが、
その中にどう考えても運命としか思えないようなものもあるかもしれない。
しかし一つだけ言っておくが、運命とは自分で切り開くものである。
つまり、自らの行動によって捻じ曲げたり、全く別のものに変える事が出来る。
運命に流される者は、ただの弱者である。
もう一度、
『運命は変えられる。』
私はそう信じたい。
by.ジョー・ディヴィル
