―――――― 場はまた変わり、飛行機の中。



 テレビの中のクロはカウントを続ける。

 『残り3秒。』

 「やべえ!あと3秒かよ!!」

 雷太は焦る。下手をすればあと3秒でおだぶつだ。

 《じゃあな雷太。結構楽しかったぜ!!》

 「あほか!?なんだその嬉しそうな声は!!?・・・・・・あ゙〜ちくしょう!!
  防御魔法『激柔(クレイジー・パフ(crazy puff))』!!」



 ズド―――ン!!!



 おんぼろ飛行機はある山の山頂へ墜落した。

 激しい衝撃に負け、機体がグシャグシャになり地をすべる。

 やがて、50メートルほど滑り、飛行機は止まった。

 もう二度と飛べそうに無い。

 衝撃と熱で溶けた雪解け水が、山頂より下へ流れる。

 再び、音の無い、雪が降るだけの世界となった。

 雷太は・・・・・・・・・影も形も見えない。

 《!?・・・・・・マジ死んだ!??》

 白の世界。オレンジは目立つはずなのだが――――――



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