「じゃあ仕方無いな、ヴァンさんの帰りを待――――――

 「・・・・・・えい、開けてしまえ!」



 ガチャリ☆



 「「!?」」

 鍵穴に何かやってると思った途端、鍵が開いた。
 言動から察するに雪花が何らかの方法で開けたらしい。

 「ちょ!?良いの!??」

 「良いのじゃよ、ヴァンと儂の仲じゃ。」

 「そういう問題では無いと思うんだが・・・・・・。」

 《あ、ちなみに黒木は雷太だから敬語なのであって
  同格の隊長同士だから雪花には無敬語な。
  小猿の癖に、生意気だ。》

 「構わん構わん、ヴァン、入るぞー!っていないか。」

 「うわ!!?
  雪花ちゃん何してるの!?」

 雷太と黒木からは見えないがヴァンの声が聞こえて来た。

 「む、何じゃおるでは無いかあの小僧め。
  とりあえずヴァン、客が来とるぞ。」

 「雪花ちゃんも客でしょ・・・・・・。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 扉の向こうから妙な夫婦漫才の様な掛け合いが聞こえる。
 とりあえずヴァンはいる様だ。



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