「そ、そういうお前は何選んだんだよ黒木。」

 「私は此れです、『鋼鉄都市ヴィンターシュタール名物:硬度ゼリー(硬度4)』。」

 パッケージにはゴシックロリータを着たキャラクターが
 『中々の硬さだな!』と言っている絵が描かれている。
 ちなみに硬度4は蛍石や鉄の硬さで有る。

 「煎餅より硬いゼリーって・・・・・・。」

 「ヴァンさんは能力が能力ですしきっと喜びますよ。
  他構成員の方々は知りませぬが。」

 「・・・・・・まあ、行こう。」

 「はい。」

 二人は歩き出した。



 やがて二人は都市の外れも外れな場所へとやって来た。

 「地図だと此の辺りなんだけどなあ・・・・・・。」

 「師匠、あれじゃないですか?」

 黒木が少し離れた場所を指差した。
 其処まで大きくないが、確かに鋼色をした建物がぽつんと建っている。

 「ああ、あれだあれだ多分。
  違っても人いるだろうから何か聞こう。」

 「そうですね。」

 二人は建物へ向かい歩き出したが・・・・・・、

 「ん?何か入り口に誰かいるな・・・・・・。
  もしかしてクロが連絡してヴァンさんが出迎えてくれたとか?」

 「いえ・・・・・・、生体反応からして女性の様です。」

 「え・・・・・・?」



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