「師匠、そうと決まれば急ぎましょう。
予約の時間が迫っています。」
「あ!やばいな・・・。
良し急ごう黒木!」
「はい。」
《こいつ何故か遅刻するんで何とかするんだ黒木!》
「やかましい!」
暫く後、雷太と黒木は有る施設に来ていた。
人気の無い場所に建てられたもので外見は機械的なデザイン、
入り口には『人工魔道ワープ装置実験所』と書かれている。
「いらっしゃいませ、御予約承っております。」
入り口の警備員と職員にチケットを見せると奥へ案内された。
奥には数台の大きな機械が置いてある。
人工魔道ワープ装置とは最近確立された技術だ。
魔道科学の結晶で有り魔力をワープの魔法に変換して貯蓄、
距離が離れた場所へ送ってくれるというものだ。
意思が無い、生物でも無い機械に魔力を貯蓄し更に其の魔力を
固定した位置へワープのみに使うという技術は過去から想定はされつつも実現出来ずにいた。
其れを実現したのがアルハザードらしい。
今となっては悲しきかなな出来事で有る。
其れ故に政府も唯々追放とはいかないので有ろう。
尤も、かなり不安定且つ微調整が必須なので
世界でも実験所は数箇所、しかも高い金を出し危険覚悟で行く必要が有るのだが。
「まあ魔導士なら問題ないよな。」
雷太は装置の中に入りながら言った。
「そうですね、しかし凄い技術です。
確か『魔法都市:ルーン・シエイア』の技術もアルハザードのものでしたね。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうだったな・・・。」
「師匠?」
「・・・・・・・・・何でもない・・・。
(・・・・・・帰ったらデュークさん達に謝ろう・・・。)」
不思議な技術、人工魔道ワープ装置。
げんなりする雷太と其れを不思議がる黒木。
二人は瞬時にジュッペ〜ルへ飛んだ。
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