「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「どうなんだよヴェルサス?」

 「いた、オレンジ髪と銀の大剣。
  手配書の通りの男があの中にな。
  只・・・・・・・・・・・・。」

 「あ?」

 「悪いがお前が気に掛ける程強そうでもなかったな。」

 「くっくっく・・・・・・、だろうな。
  あいつは弱え、だからこそ今殺しとくべきなんだよ。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「私談なら他所でやって頂けませんかね?」

 「・・・・・・・・・ああ、済まんな。」

 「こいつぁ済まねえ、だが聞かせてくれよ。
  俺は 龍 雷太に 何時 会える ?」

 「そうですねえ・・・。」

 シヴィウスが指をくるっと回すと分厚い年季の入った本が現れた。
 本の有るページを開きシヴィウスが言う・・・。

 「まずヴェルサスさん、貴方はまだまだ無理ですね。」

 「何・・・・・・?」

 「そもそも貴方は会うのが少々早かった様です。
  クロさんについて知る事が出来また戦う事が出来る時はまだまだ先。
  だが・・・・・・、安心して下さい。」

 シヴィウスは微笑する。
 酷くぞっとする微笑だ、猛る猛獣でさえ逃げ出すに違い無い。

 「いずれ、戦えるでしょう。
  ・・・・・・・・・本気で。」

 「そうか・・・・・・。」

 「そしてアークさんなのですが・・・。」

 「好い加減待つのには飽き飽きだぜ?」

 「御安心を、貴方は・・・・・・時が近い。」

 「ほう?・・・・・・そいつは良いな。」



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