第160話 “親七光りな馬鹿息子?”




 レヴ・トーア修道院

 慈善で子供達を引き取る、人々の尊敬集まりし場所

 院長はヨハネス・フォン・エスエニス司祭

 勤務者はボランティアで働く心優しき者達

 皆戦闘や戦争には疎く唯々子供達を守ろうとする

 只のか弱き乙女と気の弱い男達の集団

 ・・・・・・・・・だったら良かったのにねえ・・・

 あの修道院の勤務者に常人等一人もいないよ

 勤務者の一人一人は大組織の幹部をも凌ぐ凶悪能力者

 そして其れを束ねるヨハネスは組織『八星』に所属

 あそこに攻め入りまず生きて帰る者は在るまい

 疑うなら好きにし給え、死者が増えて何よりだ

 尤も、子供達に対する思いは間違い無い様だがね







 シド・ヴェイン著『悪魔の証明』の文中より一部抜粋