「そこまで斬られたいのならば仕方有るまい。
我が奥義、受けてみよ。」
「・・・・・・・・・!?
(・・・何かが・・・何かが来る・・・・・・!?)」
「ヴァン、腕引っ込めろ!」
流石のクロも何か危険だと感じたらしい。
「もう遅い・・・。
『last yagyou――――――
パチパチパチパチパチパチパチパチ・・・
突如拍手の音が鳴り響いた。
「いやいや、良いものを拝見させて頂きました。」
現れたのは男。
真っ白な服にマント、それに非常に高いシルクハットを被っている。
「しかしヴェルサス、そろそろ頃合いですよ?」
「・・・・・・・・・何者だ。」
刀を納めぬままクロが聞く。
「シヴィウス・・・。」
雷太が呟いた。
「え!?雷太、お前今何て・・・。」
「ん?おい新太郎、俺今何て言った?」
呟いた本人が驚き聞き返した。
「如何にも。」
当の本人は微塵も気にせずマントを翻し丁寧に礼をする。
「『天空の支配者:Sky Zenith』船長。
シヴィウスと申します。」
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