「つまり頭がいないんだ。
  全員倒さないと止まらないって事さ。」

 「な、なる程・・・。」

 普通の組織ならリーダーを倒せば止まる。
 少なくとも一瞬は躊躇する。

 《最低、大半は倒さないと止まらないって事か・・・。》

 「・・・・・・・・・黒霧さん・・・。」

 新太郎が難しい顔をして呼んだ。

 「どうした?」

 「例の噂の真偽はどうなっているんでしょうか・・・?」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「噂?」

 雷太がきょとんとして聞く。

 「ああ・・・・・・。」

 新太郎はますます深刻そうな顔をする。

 「魔軍は・・・・・・、あくまで噂だが・・・、
  ・・・・・・・・・『魔界』と繋がりがあるらしい・・・。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 一瞬静寂が落ちた。

 魔界・・・、それは・・・・・・。

 「どこそれ?」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 「「「ええー!??」」」



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