あと少し時間があるという時、光魔が寄ってきた。

 「雷太さん、新太郎さん、ごめんなさい・・・。
  家の隊長が・・・・・・。」

 「いやいや、光魔のせいじゃないよ。
  流石にびっくりしたけど・・・。」

 「ごめんなさい・・・、でも悪い人じゃないんだよ・・・?」

 「そ、そうなの?」

 「そう言うと俺が本当に悪い人みたいじゃねえか。」

 後ろで声が響き三人共飛び上がった。

 隅で一人酒を飲んでいたと思っていた二番隊隊長が立っている。

 「う、うわいつの間に!?」

 「今だよ。」

 「い、いや・・・。」

 「一応初めましてだな、龍副総長に乾副総長。
  俺の名は『ブレイド=R=ポスティーノステア』だ、宜しく。」

 そう言うとブレイドは右手を差し出した。

 「あ、ああ・・・宜しく・・・。」

 雷太は少し驚いた。
 冷たい。
 人間だと思っていたが違うのかもしれない。

 ブレイドは新太郎とも握手を交わす。

 「分かったと思うが俺は人間じゃない。
  あと悪いな、敬語ってのはどうも苦手なんだ。
  もちろんそっちも敬語とかじゃなくて良いからよ。」

 「いや、良いよ。」

 「俺達もメンバーには敬語使わないもんな。」

 雷太と新太郎は少し緊張を解いた。
 確かに、初印象は恐いが悪い人間ではないらしい。

 「ほらね、悪い人じゃないでしょう?」

 光魔がほっとした様に言う。

 「だからそれじゃ俺が悪人みたいじゃねえか。」

 ブレイドは光魔を優しく撫でながら言う。

 光魔が慕っている様だし、悪人どころか良い人なのかもしれない。

 「で、でもクロと斬り合いしたしなあ・・・?」

 「あ〜・・・、悪かった。
  個人的にあいつ大嫌いなんだよ。」

 「じゃあ何でここに?」

 「色々あんだよ色々とな。」

 「ふ〜ん・・・・・・。」



 30分後、クロが部屋に入って来た。

 「皆話したか?
  ・・・・・・では本題に入ろう。」



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