「「・・・・・・・・・・・・。」」

 「・・・お、おい!?誰か来るぞ!?」

 「お、おうよ・・・!」

 遠くて良く見えないが確かに遠くから歩いて来る人影が見える。

 《滅茶苦茶動揺してる・・・。》

 「あれ?二人とも何してんの?」

 「山ちゃん!?」

 現れたのは山崎 達次だ。

 一応補足だが八番隊隊長である。

 「どしたの二人とも?」

 「いやまさか・・・なあ?」

 「てっきり山ちゃんは波切と一緒に来るもんだと・・・。」

 「あはは、常に一緒にいるわけじゃないからね。
  今日は『チャイルドプレイ』の新作を見てから来たよ。」

 『チャイルドプレイ』とは世界三大ブランドの一つだ。
 山崎はこれのマニアである。
 残り二つのブランドはいずれ記す。

 「へぇ〜・・・。あ、クロが大広間No.11に行っててくれってさ。
  多分氷雨さんが案内してくれると思うから。」

 「了解♪
  じゃあ先に入ってるよ。」

 そう言うと山崎はクロの家へと入って行った。

 「ふう・・・、どきどきした・・・。」

 「でも最初が山ちゃんで良かったな・・・。」

 「ああ・・・。
  ただ知り合いが一人来てしまったって事にもなるんだけどな・・・。」

 「・・・・・・・・・!また来たぞ!?」

 「何!?」

 《お前等は一体何と戦っているんだ・・・。》