「?ここへ?」

 雷太は聞いた。人を連れてくる任務だとは予想していなかったようだ。

 「ああ。その男の名は『デューク』。
  本名、『デューク・ウォルフガング・ジャーメイン・ハンター』。・・・・・・まあ、こんな奴だ。」

 そう言うと、クロは写真を投げてよこした。

 「・・・・・・。(なっげえ名前だな。)」

 そう思いながら、雷太は写真を受け取った。

 写真には、長い緑髪で眼鏡をかけ、白衣を着た科学者風の小柄な人物が写っている。

 「・・・・・・一応俺の友人だ。お前が行く事は既に連絡してある。」

 「場所は?」

 「・・・・・・『ジェライス山』の山頂だ。」

 「ゲッ!・・・な、『ナレクト大陸』の北端じゃねえか・・・。
  あそこって人住んでたのか?っていうか何十万kmあると思ってんだよ・・・。(汗)」

 「安心しろ、行きも帰りもちゃんと手はずは整えてある。
  交通手段においては、お前が心配する事は何も無い。」

 「そ、そうか。・・・それならいいんだ。」

 「・・・・・・今も言った通り、一応連絡はしておいたが、念の為に合言葉を教えておく。疑われたら言え。」

 「?双方で決めておいたのか?」

 「・・・・・・いや。」

 「だめじゃん!」

 雷太は突っ込んだ。確かに、一方的に決めたのでは意味は無いはずだが・・・。

 「大丈夫だ。この言葉なら、一方的でも絶対分かる。」

 「へぇ〜。どんな言葉だ?」

 「・・・・・・・・・『JYCD→0=PEACE』。」

 「・・・・・・は?」

 「よく聞いておけよ。『JYCD→0=PEACE(ジッド・ゼロ・ピース)』だ。」

 「・・・なにそれ?」

 雷太は聞いた。分からないのも無理は無い。全くの意味不明だ。

 「まあ、気にするな。『デューク』に言えばそれで分かるんだ。」

 「そ、そうか・・・・・・。」

 「ああ。・・・・・・明日、メンバーを集めて少々話をしたり、任務を与えるつもりだ。
  お前の任務が一番重要なので1日早く言っておいた。出発は3日後だ。」

 「・・・・・・わかった。」

 雷太の顔には自信がうかがえる。
 飯を食べながら話をする事で、必要以上に気負わせないと言うクロの目論見は成功したようだ。

 やがて、昼食は終わり、2人は解散した。



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